大坂屋のものづくり

塗装を施す

彫刻を施した後、最後の「塗装仕上げ」を行います。商品の仕上がりを大きく左右する工程で、木材の個性を見極め、均一な仕上がりになるよう繊細な気遣いと埃一つ許さない丁寧な作業が必要とされます。今回ご紹介する『ウレタン塗装』や『オイル仕上げ』、修理の際は昔ながらの『ロウ磨き』も行うため、幅広い知識が必要とされます。

素地の調整

素地の調整はその後の工程・製品の仕上がりを大きく左右するので丁寧に行います。種類の違うペーパーで何度も磨き上げることにより次の工程に進むための下地を作ります。

着色・乾燥

一つ一つの製品に大坂屋家具店オリジナルの色を着色します。色抜きなど変化を付けることも可能で日々塗装の研究・工夫を重ねています。その後、着色によって水分を含んだ木地をよく乾燥させます。

下地作り・研磨

着色後、下塗りをした後は木地の表面に粒状の突起ができるため、研磨を重ね表面に凹凸がなくなるまで丁寧に作業を重ねます。こうして、最後の仕上げが綺麗にのるための下地が完成します。

仕上げ

最後に仕上げの吹付作業を行います。埃が出ないよう細心の注意を払います。乾燥させると商品の完成になります。これまでに積み重ねてきた作業と相まって、より深みのある大坂屋家具店のオリジナルの色・艶を表現する事が出来ます。

完成

桜職人からのひとこと

工房では様々な木材を用いて家具作りをしていますが、種類や木目によっても微妙に発色が変わり、同じ様な質感が出ないこともあります。木材は自然のものなので個体差があり気温や湿度にも影響され、それにより色付き具合や乾燥の仕方に変化が出てきます。しかし、試行錯誤を繰り返しながら自分の思った通りの色付けが出来た時は何とも言えない達成感があります。また家具を買ってくださったお客様のお宅に配達でお伺いした際に「とても綺麗な色味で嬉しい、長く大切に使います」とお言葉を頂くと苦労して作ってよかったとやりがいを感じます。
当店では単色の塗り以外にも、軽井沢彫家具の特徴である彫刻を際立たせる塗装や生地の色味を活かした鮮やかな彩色を施した塗装など様々なご提案が可能です。
お客様から喜びの声をいただける塗装をすることを目標にこれからも日々努力を続けていきます。

森沢 良

(2012年入社)

長野県出身、1989年生まれ。若手ながら彩色の達人の塗師。
京都造形芸術大学美術工芸科で立体造形を学んだ後、2011年に大坂屋に入社を志願するも見送られたが「ものづくりをしたい」と翌年、再度入社を志願。見事採用になり、塗師として活躍している。自身が着色した「天女」、「果実」の色使いがお客様に大変好評でリピーターも増えている。