支店情報:こだわりの山葡萄職人【材料の採取編】

2014年6月14日

『島田 司』長野県で山葡萄の籠を制作しています。
彼が作り出す作品の品質の高さ、
ものづくりに対する姿勢に魅了され
私が惚れ込んでいる職人の一人です。

この度、幸運な事に何も無い状態から、籠が一つ仕上がるまでの
数日間に亘る制作の工程を間近で見る事が出来、
また一層惚れ直してしまいました。
今回はその島田の籠をご紹介させて頂きたいと思います。

山葡萄の籠バッグの制作は材料となる蔓の採取から始まります。
『材料を採る時点でどんな籠が仕上がるかが決まるんだよ。』
と島田が言うように、1年で良い蔓が採取出来るのはほんの限られた期間のみ。
欲張ってその時期を外れた材料をいくら採っても
決して良い籠を仕上げる事は出来ないそうです。

材料の採取を他の人間に任せている職人が多い中、
島田は自身で山に入り、籠の仕上がりを頭に描きながら材料を採取しているそうです。
一度、『島田さん、編む技を持ってるんだから材料取ってきてもらえば?』
と冗談交じりに聞いた事があるのですが、人に任せると自分の籠に使える基準の蔓を選び出すのに
多くの時間を割かなくてはいけない上に、無駄が出すぎて仕事にならない。
自分の納得のいく材料は自ら山に入り選び出す。それが彼のポリシーだそうです。

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この手から『シマダの山葡萄』は生み出されます。

『もぉ、大変なんだから(笑)』
と言うように、梅雨の時期の山は虫は沢山いるし、蒸し暑いし、
露で濡れた葉や蔓が体中にまとわりつし、蜂はいるし、熊はいるし…。
とにかく、良い蔓を採るには忍耐力と忍耐力、そして経験が必要だそうです。

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下準備が済んだ蔓は節がほとんど無く、均一に切りそろえられ見事なほどに綺麗です。

島田の籠の大きな特徴と言うと何と言ってもこの繊細な細工。
細かく、細かく編みこまれた三つ編みを贅沢に使用しております。
自然素材を使用した籠バッグはその素材ならではの
ざっくりとした素朴な印象になりがちですが、
繊細な印象が丁寧な細工から生み出され、ワンランク上の
おしゃれ使いのバッグとしても遜色無くお使い頂けます。
また、三つ編みならではの独特の凹凸感がこれからの経年変化を
より楽しくしてくれる魅力の一つです。
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強い、強いこだわりに支えられた緻密で美しい山葡萄の籠バッグです。

次回は籠を編む様子を少しだけご紹介させて頂きます。

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