彫刻を彫る

木地師が製作した家具や小物の木地に『彫師』がデザインを考え、軽井沢彫特有の彫刻を施します。図案は、伝統的な桜・葡萄に加え、薔薇・向日葵・コスモス等多彩で、お客様の好みやご要望に合わせ提案致します。それぞれの彫師がそれぞれのこだわりで、センスと個性を活かした彫刻を手がけております。

1.下絵

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木地に鉛筆で下絵を描いていきます。と言っても詳細な下絵は書かず、長年の経験をもとに花や枝の大まかな印を付けます。お客様にデザインの提案が出来るようになるには長い年月・経験を必要とします。

2.ノミ打ち

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下絵をもとに『叩きノミ』や切り出し刀で彫刻の輪郭を出します。『叩きノミ』で行う『ノミ打ち』と言う作業をする際は軽快な木槌の音が工房に響き渡ります。

3.地さらい・仕上げ彫り

地さらい・仕上げ彫り

彫刻の図案を立体的に浮き立たせるため、輪郭の周りを綺麗にさらい取っていきます。その後、輪郭の内側をさらい取ります。この作業により、幾重にも重なった桜や葡萄の奥行感を表現していきます。

4.ひっかき

雄しべや葉脈を『ひっかき』と呼ばれる道具を使い表現していきます。『ひっかき』は軽井沢彫と、そのルーツとなった日光彫でしか使用しない独特の道具です。滑らかな曲線を表現する事が出来ますが、使いこなす為には熟練した技が必要となります。

5.星打ち

星打ち

『星』と呼ばれる道具を木槌で打ち込み、細かい模様を施します。背景に打つ事によって図案を浮き立たせたり、雄しべの周りに打ち込み可憐な花々を表現する最後の工程です。

担当者からひとこと

川崎一巳(彫刻責任者)

長野県出身、1965年生まれ。1987年大坂屋家具店に入社し、彫刻だけでなく木地や塗装を担当していたこともあるため、軽井沢彫りに関してはひと通りの作業をこなせる名職人。両親ともに大坂屋で軽井沢彫りに携わる。木地師である父は、現在も現役で活躍し、この道60年のベテランにして、2010年には長野県から「信州の名工」の表彰も受けた川崎巌親方。

いかにお客様のご要望に忠実に取り組み、喜んでいただけるかをいつも最優先に考えています。そして、毎年軽井沢にいらして当店に足を運んでくださるお客様には、新しいデザインを提案することで、いつも新鮮な発見を持って楽しんでいただけるように工夫しています。お客様にとって一生にひとつの商品となり得るものだからこそ良いものをつくりたい、ただそれだけを考えています。今後は、平面だけでなく立体的な彫刻を施すデザインを考えています。

また、当店の一番の売りは、何といっても「職人」にあります。全員が真面目に仕事に取り組み、腕や気質、お客様を想う気持ちは他所の職人に負けていないと自負しています。商品の配達に関しても可能な限り職人自らがお客様のもとまで届けて設置するので、「職人さんの顔が見れて良い」との声をかけていただき、とても嬉しく思います。当店では、お客様と接する機会も多く、お客様がどのような考えをお持ちで、どうような商品が求められているか、ニーズをくみ取ってデザインに反映するように心がけています。

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